伝統と革新:職人である父の教え、私のアロハシャツ革命

2024/01/08

私は、父の生き様に憧れて
鮮やかさが特徴的な伝統工芸を
あえて、モノトーン一色のアロハシャツで表現した
職人の息子です。

父の生き様に憧れているのですが
私は、絵を描く事が苦手と言う
父が大切にしている職人としての資質がない為
職人になる事はできませんでした。

それでも父が貫き通した「貧しいても良いから、自分の美学を貫こう!」と言う想いに感動し
、自分なりの方法で表現しよう!と決意してSNSで父の事を発信したり、試行錯誤していました。

父は、職人の後輩や、お客様が工房に訪れる度に

沖縄らしい紅型を創るには
沖縄の自然をスケッチしないといけない。

と話をしております。

その話を何度も聞いているうちに私が閃いた表現方法が
父が大切にしている柄(型紙)を強調した表現方法です。

父の型紙(柄)を使用してアロハシャツを制作しております。

アロハシャツの柄=父の柄なので
柄を褒められたら
もちろん、嬉しいのですが、
最近、それよりも嬉しい事がある事に気がつきました。

それは、先日、ディナーをご一緒させて頂いたお客様との何気ない会話からです。

「私は、金城さんが、モノトーン一色のアロハシャツを創り続ける限り、金城さんのファンです。」

この言葉は
父が、60年以上かけて受け継いだ美学を
自分なりに表現できた事が認められた瞬間で
心がとても温かくなり、思わず目が潤んでしまいました。

涙が溢れるのを必死で堪えながら
「ありがとうございます。」と、ひとこと言うのが精一杯でした。

琉球紅型とは、琉球王朝時代から400年以上にわたり受け継がれてきた
沖縄の伝統工芸品です。

当時は、王族にしか着用する事が許されなかった特別な衣装です。

その最大の特徴的は、
沖縄の眩しい日差しにも負けない程の鮮やかさです。

しかし私は、その鮮やかさをなくて
琉球紅型の柄の美しさを強調すべく
モノトーン一色でアロハシャツを制作しました。

尊敬している父の柄を褒められる事も、もちろん嬉しいのですが
それよりも、鮮やかさが特徴的な紅型を
あえて、モノトーン一色で表現した自分の表現方法を認められた方が
もっと嬉しいと言う事に、今回のお客様とのディナーで気付かされました。

そして、伝統と革新のバランスの重要性を学びました。

いかがでしたでしょうか。

あなたは、友人やお客様からの何気ない一言で、自分が大切にしている価値観を気付かされた経験ってありますでしょうか?

ぜひご自身のSNSで、ハッシュタグ #何気ない一言 で教えて頂けたら嬉しいです。
#何気ない一言 で投稿して頂けたら、私のコメントと共にシェアいたします。

本日も最後までお読み頂きまして
誠にありがとうございます。

 

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