客観的に聞くと
着物の販売価格が「200万円」と言われたら
「そんな高額なの!?!?」
と思われる方も多いと思います。
本日は、そんな方にも
ぜひ、ご理解頂きたく記事を書いております。
そもそも、この記事を書こうと思った理由が
今回の父の展示会で販売する
いくつかの着物の価格が200万円と言う所からです。
正直、父の着物を200万円では、販売したくない。と言うのが私の本音です。
200万円で販売したくない理由としては
1.琉球王朝時代の紅型の美しさを次世代へ伝える為に
お客様からの注文を受けずに
自分の美学を貫き通した父の着物は、
最低でも500万の価値がある。
と信じております。
さらに、
紅型職人である父がこれまでにやって来た事をしっかりと伝える事で
500万円以上の価値を与える事ができると信じております。
と同時に
2.完全な1点品で、
2度と制作する事もないので、
価格が安いから購入するのではなく、
しっかり価値を感じて購入して欲しい。
3.売る為に制作した着物よりも安い。と言う事が、とても嫌です。
正直、父と同じ経歴(60年以上のキャリア)がある方が制作した着物を
着物屋さんで買おうとしたら、200万円以上は、確実にします。
そして、一般的に販売されている着物は、
お客様のニーズに合わせて作られた着物がほとんどです。
自分の美学を信じて創り続けてきた着物と
売る為に創った着物が同じ価格、
もしくは、それ以下の価格で販売される事が、私はとても嫌です。
このような事を踏まえた事で
父の着物を200万円で販売してしまった場合に
・自分の美学を貫き通す事には、意味がない。
・自分の美学を貫き通した作品が、お金儲けの為に制作した商品よりも価値がない。
と言う現実を感じてしまい
これまで私が1番大切にしてきた事を否定され
絶望を感じてしまいます。
この問題を解決する方法は
父が、なぜ、200万円にしてでも販売しないといけないのか。
話し合う事しか、解決する方法は、ない事は重々承知しております。
職人の親子はまともに話ができない。と言う動画でもお伝えしたように
冷静に話し合う事がムズカシイ状況です。
しかし、ムズカシイと言って
話し合わずに個展を迎えてしまい
200万円で売れてしまっては
間違いなく一生後悔するので
勇気を出して、この週末に話し合おうと考えております。
もちろん、話し合った結果もご報告致しますので
どのような結果になったか。楽しみにお待ち頂ければと思います。
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