これが最高峰の琉球紅型

2023/12/26

こんにちは。

私は父の生き様に憧れて
鮮やかさが特徴的な伝統工芸を
あえて、モノトーン一色のアロハシャツで表現した
職人の息子です。

Shoutarou Bingata NAHAでは、
毎月1回、父の原点で
その美しさ次世代へ伝えようとしている
琉球王朝時代の紅型の紹介です。

なぜ、私が琉球王朝時代の紅型を紹介しようと思ったか言いますと
そもそも紅型に興味がなかった私が、父の紅型を美しい。と思った理由が
多くの紅型を見るようになったからです。

多くの琉球王朝時代の紅型を見る中で
父は、王朝時代の紅型のこの部分を表現しようとしているんだな。と感じるようになった時に
父の紅型がとても魅力的に感じるようになりました。

なので、琉球紅型に興味を持たれている方にも
父や、多くの紅型職人の方々が原点としている琉球王朝時代の紅型を知って頂く事で
紅型の魅力を、より深く知る事ができ
自分の好みの紅型を見つけるきっかけになって頂けたら嬉しいです。

2023年、最後の今回は

「美しい紅型って何ですか?」と聞かれた際に

コレです!と答えても間違いない紅型衣装を紹介します。

大前提として
琉球王朝時代の紅型衣装は
貴族などの高貴な身分な方しか着用を許されておりませんでした。

その中で、
今回、紹介する紅型衣装は
王子・王女が着用した衣装になります。

これだけでも、
今回、紹介する紅型が最高峰の美しさである事が、
なんとなく、おわかり頂けたのではないでしょうか。

早速ご紹介していきます。

1.黄色地鳳凰牡丹模様

フクギで染められた黄色地に
父が紅型の色の中で、最も大切と言っている「朱」の色が大胆に配色されております。
ここまで、鮮やかな配色にも関わらず、美しさを感じるのは、天然染料を使用している琉球紅型の最大の魅了ではないでしょうか。

そして、この鳳凰柄

良く紅型衣装で見られる鳳凰柄って
下記のような感じです。

羽を円のように表現したこちらの鳳凰は
デザインがとても独特で、
王朝時代の絵師の技術力の高さを感じさせられます。

2.白地流水蛇籠鶴勝負衣装

こちらも「朱」の色が大胆に施された紅型らしい配色です。

裏からも同じように染められている両面染めの影響もあり
色は、とてもはっきり感じられます。

こちらの鶴の動きも、躍動感があり
王朝時代の絵師の表現力の高さを感じさせられます。

いかがでしたでしょうか。

あまりにも圧巻すぎて
私からの説明で、この作品の品位を下げてはいけない。と
言葉選びが難しかったです。

美しい紅型とは何か。と言われたら
このような天然染料の魅力を感じられる色彩。
そして、その色彩を魅力的にしているのは
表現力の高い柄です。

これらの作品を
美しい紅型の基本として考えて
お好みの紅型を探すと
素晴らしい逸品に出会えますよ♪

あなたが、見つけた美しい逸品を見れる事を楽しみにしております。

そして、私がモノトーン一色でアロハシャツを表現した理由も
この2つの紅型衣装をご覧頂いたあなたなら
きっとおわかり頂けたのではないでしょうか。

「そうです!」

この美しさは、プリントで表現する事ができません!

だから、私は、
琉球紅型のもう一つの魅力である
「柄」に注目してアロハシャツを制作いたしました。

私が、あえてモノトーン一色でアロハシャツを制作している理由も
共感頂けたら嬉しいです。

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とても嬉しいです。

本日も最後まで
お読み頂きまして
誠にありがとうございます。