Shoutarou Bingata NAHAは、実は1年目に廃業寸前でした。

2023/10/12

端から見たら
ネット通販だけで、アロハシャツを売っているブランドに見え
店舗も持たずに楽そうで良いよね?と言われるのですが
今でもギリギリのラインを彷徨っています。

なので、このようにブログも毎日更新しております(笑)

今日は、そんな私の起業して辛かった時のお話をいたします。

実は、1番辛かったのは1年目です。

起業って起業前は夢と希望にあふれてワクワクしているのですが
実際、起業すると理想と現実のギャップにやられて大変です。

私の1年目は悲惨でした。

と言いますのも
Shoutarou Bingata NAHAは、
モノトーンのアロハシャツブランドです。

今でこそ、長袖シャツもあるのですが
起業当初は、半袖シャツと浴衣と言う商品ラインナップでした。

なので、
夏場は売上はあるのですが、
9月を超えてると売上は、ほぼなく
11月ごろからは壊滅状態・・・

さすがに夏場の売上だけで
半年間、暮らしていくだけの余裕はなく
明日が見えない状態になっておりました。

年明けの1月からはさらに苦しくなり
アルバイトをしながらの生活でした。

このような状態なので
新作を作る事もできず
2年目は、新作を作る為に資金を貯める為に活動休止。
コールセンターでアルバイトをしながら、生計を立てておりました。

3年目に制作した藍染verの初回生産が、1ヶ月で完売。

追加の受注生産で再会した中村洋装さんと長袖シャツの話になり
長袖シャツの販売開始。

4年目に新柄、Ryukyu StripeとRyukyu Dots制作。

5年目に着物スリーブ方へのシルエット変更。

をして現在に至ります。

ここで皆様が疑問に思う事があると思います。

なぜ、1年目に苦しくなっても諦めずに
アルバイトをしてまで資金を貯めて
次回作を作ろうと思ったのか。

それに関しての答えは
ただ、一つで
私が人生をかけてやりたい事が

「父の作った紅型の柄の美しさ」を伝えたい

だからです。

なので、「諦める」と言う選択肢がなかったんですよね。

資金を貯めて、別の方法でPRしたら
きっと伝わると信じて
コールセンターに通勤してました(笑)

正直、今も多くの人に支えられながら
成功と失敗を繰り返しておりますが
なんとか、生計は立てれるようになっております。

そして、今月末
私が1番、見て欲しい
父が制作した最高傑作の着物が展示される個展が開催されます。

 

<金城昌太郎 琉球紅型展のお知らせ>

10月31日(火)〜11月6日(月)
那覇市久茂地にある
デパートリウボウ 2F/5Fのギャラリーにて
金城昌太郎の個展を開催します。

琉球紅型職人一筋68年の父が
これまでに受賞した最高傑作の非売品の着物を
8点以上、展示します。

琉球王朝時代の紅型職人が
今の時代に創っていたら
こんな作品になっていたのだろう・・・
と言うのを感じる事のできる
個展になっております。

いろんな意味で後世に語り継がれる個展になると信じておりますので
琉球紅型に興味がある方だけでなく
着物(和装)に興味がある方
すべての方に見て頂きたいです!!!

そして、この機会に
ぜひ、自分の美学を貫き通した職人が表現する
「後世に残したい!琉球紅型の美しさ」を間近で感じて頂きたいです!

金城昌太郎 琉球紅型展の詳細はこちら
https://kinjo-shoutarou.com/post-1164/

デパートリウボウは、
沖縄都市モノレール 県庁前駅徒歩0分ですので、
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。