琉球王朝時代の朧(おぼろ)型のご紹介

2023/04/22

こんにちは。
Shoutarou Bingata NAHAの金城です。

Shoutarou Bingata NAHAでは
毎月1回、琉球王朝時代の紅型をご紹介しております。

その理由は
職人である父が、
その美しさを次世代へ伝える為に、
60年間、自分自身と向き合い続けた原点だからです。

今月ご紹介するのは
琉球王朝時代の朧(おぼろ)型です。

作品をご紹介する前に
朧(おぼろ)型について
少しだけ説明いたします。

朧型は、
型紙を2枚使用して表現する技法です。

1作品目
空色地梅紅葉松模様

素材は、木綿。

小柄の文様と
裏地に使われた
梅、紅葉、松模様のバランスが絶妙です。

2日目
桃色地波貝藻流水文様

生地は、木綿です。

一目で感じられる
可愛らしい桃色地

裏地の桜、紅葉、扇が
衿を外側へ折り返す事で、表に見える
琉球衣装らしい紅型衣装になっております。

3作品目
空色地貝藻梅紅葉松葉衣装

生地は、木綿。

青空のような美しく表現された藍染めの表地もしっかりご覧頂きたいです。

落ち着いた色の中にも
桜や紅葉、松などといったおめでたい柄がふんだんにあしらわれており
華やかさを感じさせる衣装になっているのではないでしょうか。

いずれの作品も
朧型と言う
2枚の型紙を使用して表現する技法になっており
表地と裏地
別々の模様を使用してる事から
合計4枚の型紙を使用し制作しております。

今より道具など不便だった琉球王朝時代に
ここまで美しさを表現できる
当時の職人達の技術の高さを感じる事ができるのではないでしょうか。