琉球紅型なのに、
琉球紅型らしくない。

琉球紅型は、沖縄を代表する伝統工芸品です。

鮮やかな色彩。

大胆な図案。

沖縄らしい、華やかなデザイン。

もちろん、それも琉球紅型の大きな魅力です。

でも、

「琉球紅型は好きだけど、
もう少しシンプルな洋服があればいいのに。」

そんなふうに感じたことはありませんか?

今回ご紹介するのは、
そんな方にこそ着ていただきたい、
Shoutarou Bingata NAHAの
オリジナルロゴの長袖Tシャツです。

白い生地に、落ち着いた渋紙色のグラフィック。

一見すると、
モダンなデザインのロングスリーブTシャツ。

でも実は、このデザインには、

87歳の紅型職人である父と、
息子である私、二人の美学が込められています。

なぜ、二つの円が並んでいるのか。

なぜ、文字が反転しているのか。

そして、なぜ背中に小鳥が描かれているのか。

そこには、
Shoutarou Bingata NAHAが大切にしている、
ひとつの考え方があります。

少しだけ、そのお話をさせてください。

このロゴには、
ある漢字が隠されています。

まずは、こちらのロゴをご覧ください。

二つの丸が、縦に並んだデザイン。

上の丸には「Shoutarou」。

下の丸には「Bingata」。

実は、この二つの丸を縦に並べたデザインには、ある漢字が隠されています。

それは、

「昌」

という文字です。

なぜ、この文字をロゴにしたのか。

実は、私たち親子には、
同じ漢字が名前に使われています。

父は、紅型職人の
金城昌太郎。

そして、私は息子の
金城昌之。

二人の名前に共通する「昌」という文字。

この漢字をモチーフに、
Shoutarou Bingata NAHAの世界観を表現できないだろうか。

そんな発想から、このロゴが生まれました。

ただし、単純に「昌」という漢字をデザインしたかったわけではありません。

このロゴには、もうひとつ、
大切な意味があります。

父が生み出した美しさを
息子が新しい形で表現する。

私の父・金城昌太郎は、沖縄県指定無形文化財「びん型」技能保持者の一人です。

70年以上にわたり、
琉球紅型の制作を続けてきました。

父が若い頃に決意したことがあります。

「沖縄らしい紅型を創るには、
沖縄の自然をスケッチしないといけない。」

そして、

「貧しくても良いから、自分の美学を貫こう!」

と、一般のお客様だけでなく、
問屋様や小売店様からの注文も受けず、

自分自身が美しいと思ったものを制作し、

それを気に入ってくださった方にだけ届ける。

そんな制作を60年以上、続けてきました。

父が生み出す図案には、
沖縄の自然や、日々の暮らしの中で見つけた美しさが表現されています。

一方、息子である私は、父と同じ紅型職人の道を歩んだわけではありません。

父の図案を、
どうすれば現代の日常生活に取り入れて楽しんでいただけるだろうか。

琉球紅型の美しさを、
今までとは違う形で表現できないだろうか。

そんなことを考えながら、
Shoutarou Bingata NAHAというブランドを運営しています。

そして、たどり着いた表現のひとつが、

琉球紅型の図案を反転し、
モノトーンで表現すること。

でした。

なぜ、「Bingata」の文字が反転しているのか。

もう一度、フロントロゴをご覧ください。

上の丸には「Shoutarou」。

下の丸には「Bingata」。

実は、下の「Bingata」という文字は、
反転して配置されています。

なぜ、
わざわざ文字を反転させているのでしょうか。

それは、
Shoutarou Bingata NAHAが大切にしている
デザインの考え方を表現するためです。

父が制作した琉球紅型の図案を、
私は反転して、モノトーンで表現しています。

父が描いた図案の美しさは、そのままに。

しかし、色彩や表現方法を変えることで、
これまでとは違った魅力を引き出す。

例えば、鮮やかな色彩で表現された紅型の図案も、モノトーンにすることで、柄の輪郭や細部の美しさが際立ちます。

これは、
伝統的な琉球紅型の美しさを否定することではありません。

むしろ、父が長年大切にしてきた図案の魅力を、違った角度から楽しんでいただきたい。

そんな想いから生まれた表現です。

だからこそ、今回のロゴにも、
その考え方を取り入れました。

上の丸は、父・金城昌太郎。

下の丸は、息子・金城昌之。

同じ「昌」という文字の中に、

父が生み出した琉球紅型と、
息子が考える新しい表現。

その両方を込めています。

背中には
父の代表作
「キビの穂に小鳥」を

今回のロンTで、ぜひご覧いただきたいのが、
背面のデザインです。

フロントは、
左胸にロゴをさりげなく配置しました。

一方、背面には、
大きなロゴをプリントしています。

そのロゴの中に描かれているのが、
父・金城昌太郎の代表作である

「キビの穂に小鳥」

の図案です。

沖縄の自然を見つめ、
自分が美しいと思うものを描き続けてきた父。

その代表作を、
今回のロゴの中に取り入れました。

そして、ここにも、
もうひとつの仕掛けがあります。

よく見ると、左右の図案は同じようでいて、少し違います。

片方は、白を基調にした図案。

もう片方は、渋紙色を基調にした図案。

左右で、色の関係を反転させているのです。

そして、
文字にも反転の表現を取り入れています。

これは、
単に左右を違う色にしたかったからではありません。

父の図案を、息子が再解釈する。

その考え方を、
背面のデザインでも表現したかったのです。

同じ図案でも、色の関係を変えることで、
違った表情が生まれる。

その面白さを感じていただけたら嬉しいです。

ただ大きなロゴをプリントしたのではなく、

父の美学と、息子の美学を、
ひとつのデザインに込めたかったのです。

ロゴの色にも
琉球紅型の道具から生まれた意味があります。

今回のロゴには、黒でもなく、
鮮やかな赤や青でもない、落ち着いた色を採用しました。

この色は、琉球紅型の制作に使用する
型紙の「渋紙」をイメージしています。

琉球紅型の制作では、
図案を表現する為に型紙を使用します。

その型紙に用いられてきた素材のひとつが、
渋紙です。

琉球紅型の魅力を表現するのであれば、
鮮やかな色彩を使うという方法もあります。

でも、今回私が表現したかったのは、
もっと静かで、
さりげない琉球紅型の世界観でした。

そのため、華やかな完成作品の色彩ではなく、

紅型が生まれる前の、制作道具の色。

そこに目を向けました。

琉球紅型の魅力は、
鮮やかな色彩だけではありません。

図案を描くこと。

型紙を彫ること。

色を重ねること。

その一つひとつの工程にも、
美しさがあると思っています。

そんな伝統工芸の背景を、
ロゴの色にも込めました。

正面はさりげなく。
背中は大胆に。

今回のロンTは、正面から見ると、
左胸にロゴが配置されたシンプルなデザインです。

白い生地の余白を活かし、
ロゴが目立ちすぎないようにしています。

一方で、後ろ姿は少し違います。

背中には、大きなグラフィック。

二つの「昌」をモチーフにしたデザインの中に、父の代表作「キビの穂に小鳥」を
取り入れました。

正面から見ると、すっきりとした印象。

後ろから見ると、グラフィックが印象に残る。

この前後の違いも、
今回のロンTの楽しさのひとつだと思っています。

琉球紅型の洋服だからといって、
全体を鮮やかな柄で埋め尽くす必要はありません。

シンプルな洋服の中に、
琉球紅型の美しさを取り入れる。

そんな表現があっても
良いのではないでしょうか。

琉球紅型を
もっと日常のファッションに。

ここまで、
ロゴに込めた意味をご紹介してきました。

でも、今回のロンTで、
私がもうひとつ大切にしたかったことがあります。

それは、

気負わずに、
普段の洋服として楽しんでいただくこと。

です。

琉球紅型というと、どうしても鮮やかな色彩や、大胆な図案をイメージされる方が多いと思います。

もちろん、それは素晴らしい魅力です。

でも、普段からシンプルな洋服を好んで着用している方にとっては、少し取り入れにくいと感じることもあるのではないでしょうか。

今回のロンTは、ホワイトをベースに、
落ち着いた渋紙色のロゴを配置しています。

フロントは、左胸にさりげなく。

背面には、ブランドの世界観を大胆に。

デニムやワイドパンツなど、
お手持ちの洋服と合わせながら、
日常のファッションとして楽しんでいただけたら嬉しいです。

沖縄が好きだから。

琉球紅型が好きだから。

そんな理由がなくても構いません。

「このデザインが好き。」

まずは、
その気持ちだけで選んでいただけたらと思っています。

そして、着用する中で、

「実は、
このロゴには親子二人の名前が隠されているんだよ。」

「背中の柄は、
沖縄の紅型職人が描いた図案なんだよ。」

と、誰かに話したくなる。

そんな一着になれたら、とても嬉しいです。

琉球紅型を、もっと身近に。

Shoutarou Bingata NAHAでは、
父・金城昌太郎の図案を活用し、
モノトーンの洋服を中心に制作しています。

長袖シャツや浴衣、ワンピースなど。

職人が生み出した図案の美しさを大切にしながら、日常の中で楽しめるファッションを提案しています。

ただ、私たちのブランドには、
比較的高額な商品が多いという特徴があります。

「素敵だけど、今すぐ購入するのは難しい。」

「いつか着てみたいけど、
もう少し気軽に楽しめる商品があればいいのに。」

そんなふうに感じていらっしゃる方も
多いのではないかなと思います。

だからこそ、今回のロンTを制作しました。

ブランドの世界観を大切にしながら、
これまでよりも気軽に手に取っていただける商品を作りたい。

琉球紅型に興味を持ってくださった方が、
最初の一着として楽しめるものを作りたい。

そして、すでにShoutarou Bingata NAHAの洋服をご愛用いただいている方にも、
普段着として楽しんでいただきたい。

そんな想いがあります。

高額な商品を購入しなければ、
ブランドの世界観を楽しめない。

私は、そうは思っていません。

大切なのは、価格ではなく、

自分自身が美しいと思うものを、
楽しんで身にまとうこと。

それは、
父が長年大切にしてきた美学にも通じるものだと思っています。

一見すると、
シンプルなロゴTシャツ。

でも、そのロゴには、

父と息子、二人の「昌」が隠されています。

背中には、父の代表作「キビの穂に小鳥」。

そして、図案の反転や、渋紙をイメージした色彩には、息子である私の表現が込められています。

知らなければ、
ただのロゴTシャツかもしれません。

でも、その背景を知ることで、
少し違った見え方をしていただけるのではないでしょうか。

私自身、洋服を選ぶときに大切にしたいのは、
単に流行しているかどうかではなく、

「なぜ、このデザインなのか。」

という部分です。

その理由に共感できる洋服は、
着用するたびに、少し嬉しい気持ちになります。

今回のロンTも、
そんな一着になってくれたら嬉しいです。

商品について

Shoutarou Bingata NAHA
オリジナルロゴ ロングスリーブTシャツ

カラー:ホワイト
素材:綿100%
生地:5.6oz セミコーマ糸
シルエット:スタンダード
サイズ:S〜XXL
フロント:左胸ロゴ
バック:大判ロゴプリント

最後に

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます。

Shoutarou Bingata NAHAを運営している、
金城昌之です。

今回のロンTは、
私にとって少し特別なアイテムです。

というのも、これまで私は、父が生み出した図案を、どうすれば現代のファッションとして楽しんでいただけるかを考えてきました。

しかし、
今回のロンTでは、父の図案だけではなく、

父と私、二人の名前そのものを
デザインに取り入れました。

父・金城昌太郎の「昌」。

息子・金城昌之の「昌」。

同じ漢字を名前に持ちながら、
私たちは異なる方法で琉球紅型に関わっています。

父は、自分自身が美しいと思う図案を描き、染め上げる。

私は、その美しさを、
今までとは違う形で楽しんでいただく方法を考える。

父と同じことをするのではなく、

父が大切にしてきた美学を尊重しながら、
自分自身が美しいと思う表現を追求する。

それが、
私の考えるShoutarou Bingata NAHAの世界観です。

今回のロンTには、
そんな私たち親子の想いを込めました。

もちろん、
ここまでの物語をすべて覚えていただく必要はありません。

ただ、

「なんか、このロンTいいな♪」

そう感じていただけたのであれば、
それだけでも十分嬉しいです。

そして、もし着用しているときに、誰かから、

「そのロゴ、何の意味があるの?」

と聞かれたら、

「実は、紅型職人の父と、
その息子の名前を組み合わせたロゴなんですよ。」

と、少しだけお話ししていただけたら
とても嬉しく思います。

琉球紅型を、もっとさりげなく。

もっと自由に。

もっと日常の中で。

そんな想いを込めて制作した、
Shoutarou Bingata NAHAのオリジナルロゴロンT。

ぜひ、
日々のファッションの中で楽しんでいただけたら幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

Shoutarou Bingata NAHA
金城昌之