この記事に辿り着いたと言う事は、
あなたは、きっと、このモノトーンの柄を

「(なんか)素敵」

と思ったのではないでしょうか?

あなたのその直感は的確で
実は、この柄
ただの柄ではないんです。

沖縄に7人しかいない
30年以上、その道一筋で職人にしか与えられない
沖縄県指定無形文化財技能保持者である金城昌太郎が制作した柄だからです。

さらにその7人しかいない職人の中でも
一際、異彩なのが、金城昌太郎と言う職人です。

金城昌太郎は、

沖縄らしい紅型を創るには
沖縄の自然をスケッチしないといけない。

と言う、自身の美学を貫き通す為に

お客様だけではなく、問屋様、小売店様からの注文も一切受けずに
自分が創りたい作品だけを創り、気に入った方にだけ販売する。というスタイルを
60年以上続けた職人です。

なので、金城昌太郎の作品を見たお客様は、

皆、口を揃えて

「こんな、優しい雰囲気の紅型、見たことない。」

と仰っいます。

そんな、金城昌太郎が制作した紅型の「柄」の美しさをもっと多くの人に感じて頂いたくて

上記のような鮮やかさが特徴的な紅型を
あえて、モノトーン一色で表現しました。

ですので、あなたが感じた「(なんか)素敵」と言う直感は、正しく
この着物を着用したあなたを見た、着物好きの方も「(なんか)素敵」と感じ、思わず、

「素敵な着物ですね♪」

と声をかけられるはずです。

あなたは、

「素敵ですね♪」と声をかけられたら

何を語りますか?

素敵ですね♪と
声をかけられた時の話題として

1.琉球紅型について

琉球紅型(びんがた)は、琉球王朝の王族や士族の礼装として育まれた、沖縄を代表する伝統染色技法です。

最大の特徴は、小刀で制作する繊細な型紙と、防染糊を置いた布に手仕事で染める南国らしい色彩です。
沖縄の風土や古典文様を凝縮した意匠は、「纏う絵画」。

手仕事だから表現できる微妙な揺らぎが、装う人の佇まいを上品に引き立てます。

2.金城昌太郎について

紅型職人である金城昌太郎は

中学3年生の頃
担任の先生から

「沖縄には世界に誇れる工芸がある。
しかし、
今回の戦争ですべて焼き尽くされてしまった。
生き残ったもので力を合わせて
復興させようと思う。
郷土の工芸の為に
一生の仕事として尽くす気のある者はいないか?」

このフレーズがきっかけで
沖縄の工芸の一つである
琉球紅型の職人になる事を決意しました。

「琉球紅型の美しさを後世に伝える」

と言う事を自らの使命とし

琉球紅型の美しさとは何かに向き合い続け70年

お客様だけではなく、問屋様、小売店様からの注文も一切受けずに
自分が創りたい作品だけを創り、気に入った方にだけ販売する。というスタイルを続けております。

3.柄について

今回の浴衣に使用している柄は、
沖縄の初夏の夜にだけ咲く幻の花「さわふじ」です。
※通称:サガリバナ

花言葉は、「幸福の訪れ」

夜に咲く花なので、
この柄を描い日も
きっと月夜が綺麗な夜だったと思います。

その点も踏まえて、もう一度、この柄を見てみてください。

——お気づきでしょうか。
実は、どこにも「月」が描かれていません。

不思議に思い父に尋ねたところ、笑いながらこう答えました。

「ほら、今、綺麗な満月を想像したでしょ?
私の柄を見て、綺麗な満月を想像した。それで良いんだよ。
だって、自分が想像する満月が、一番綺麗だからね♪」

見る人の想像力に委ねることで、初めて完成する美しさ。

これが、職人・金城昌太郎が生み出す「想像する楽しさ」です。袖を通すたびに、他にはない特別なストーリーと高揚感を与えてくれます。

いかがでしたか?

あなたは、褒められた時に
何を答えたくなりましたか?

商品の詳細

今回、ご紹介する琉球鯔背は
紅型職人である金城昌太郎が制作した型紙(柄)をモチーフにして、手捺染で制作しました。

素材:木綿(綿100%)

反物でのご購入をご希望の方は、こちらから
https://sbingata.theshop.jp/items/73324253

最後に

なぜ今回、この着物を紹介しているのか。ついて語らせてください。

実は、今回、紹介した紅型職人、金城昌太郎は、私の父です。

私は、物心ついた頃から白い画用紙に絵を描かされていた影響で、父が紅型職人になる上で最も大切にしている「絵を描くこと」が大嫌いになってしまいました。

その影響で、紅型職人としての技術は一切教えられる事なく
その代わり

「紅型職人以外の事だったら何をやっても良いから、自由にやりたい事をやって生きろ!」

と言われて育てられました。

転機は20代後半。
世界中を旅する中でふとした会話で青年実業家に言われた

「沖縄には世界に誇れる工芸がある。世界各国を見て回ってそう思わないか?金城君♪」

と言われて、生まれて初めて父の仕事に興味を持ちました。

弟子入りを志願するも断られましたが、世界各国を旅した時に感じた直感を忘れる事ができず、伝統工芸に関われそうな仕事を転々とします。

仕事をしていく中で、父の事を知っている人から時々、話を聞く度に父の紅型に対するただならぬ情熱を感じるようになりました。

そして決定的だったのが
紅型の復興を支えた名工たちの作品が並ぶ中で
ひと際異彩を放つこちらの着物を見た時でした。

この着物を見た時に

「父は本当に、自分の美学を貫き通して生きてきたんだ」

胸が熱くなりました。

効率や流行を追う生き方ではないかもしれない。けれど、自分のこだわりを泥臭く貫き、自分らしく生きる男の姿は、何よりも格好いい。私は父の背中からそれを学びました。

そして、私も父のように自分の美学を貫き通した生き方がしたい。と思うようになりました。

この着物は、ただの衣類ではありません。

妥協せず、自身の信念とこだわりを持って戦い続ける大人のための「纏う意思」です。
この柄の深み、そして一筋の線に込めた美学に共感していただけた方には、ぜひ袖を通して頂けたら嬉しいです。

最後まで、お読み頂きまして
誠にありがとうございます。

 

Shoutarou Bingata NAHA
代表:金城昌之