こんにちは。
Shoutarou Bingata NAHAの金城です。
本日は、工房見学にお越しいただいたお客様が
紅型職人である父に聞いた質問についてお話しします。
この質問と父の答えが、私の心に深く響きました。
お客様からの質問は、こんなものでした。
職人になったとしても
食べていけないかもしれない。
この先の暮らしをどうしていこう。とか
お金の面の不安ってなかったのですか?
父の答えはシンプルでした。
「食べていけるだけの給料はあった。だから、やっていけた。」
しかし、その後の質問に対する答えが、私には特に印象的でした。
Q.他の人をみて、羨ましいとか、そういう感覚にならなかったですか?
と言う問いに対して
父はこうこう答えました。
ハンバーガーとか、ドーナツとか
そういう食べ物は、わからなかったので
羨ましいと言う感覚はあったはず。
この時、私は母が昔、言っていた話を思い出しました。
母が最初に父と会った時、
父はとても痩せていて、
工房の周りには大量のツナ缶があったというのです。
父の言う「食べていけるだけの給料」というのは、
生きていくための最低限の生活ができるだけの給料だということに気づきました。
感覚的には、
今で言う手取り10万円位ではないでしょうか。
このことに気づいた時、
「やりたいことをして生きていく」という
自分の考えがまだまだ甘いのだと思い知らされました。
そして、これからやりたいことで生きていこうと思っている方に伝えたいことがあります。
やりたいことで生きていくというのは、
そのこと以外、すべてを捨ててもやり続けることができるかどうか、という覚悟が必要です。
正直、やりたいことというのは自分よがりなことが多く、
稼げるパターンは宝くじが当たるよりも少ないかもしれません。
それでも、最低限の生活ができるのであればやり続ける覚悟があるか。
今の時代、SNSを通して多くの方が
「やりたいことで生きていける!」と言っていますが、
やりたいことで生きていくには、
サラリーマンとして働く以上の覚悟と努力が必要です。
父のように、
それができていれば「幸せ」と感じられる人は本当に幸せなんだろうな、
と父の話を通して感じました。
ぜひ、父の対談の音声もお聞きください。
https://www.youtube.com/shorts/efurP-86C1E
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