本物の紅型「龍の衣装」をご紹介

2024/02/08

こんにちは。
Shoutarou Bingata NAHAの金城です。

先日おこなった新作ワンピースのアンケートで「Q.琉球紅型に関するどんな情報が知りたいですか?」という問いの中で、多い答え第3位が

【本物の紅型が見たい!】

です。
(169名の回答中、23名が回答)

私は、紅型職人である父に憧れて
鮮やかさが特徴的な琉球紅型を
あえて、モノトーン一色で表現したブランド
Shoutarou Bingata NAHAを運営する程
父の影響を強く受けております。

なので、本物の紅型は何ですか?と聞かれたら
迷わず
父が原点とし、自分の美学を貫き通すきっかけになった「琉球王朝時代の紅型」と答えております。

本日は、皆様のご要望にお答えして
本物の紅型である琉球王朝時代の紅型をご紹介いたします!

さらに、本日、ご紹介するのは
本物である琉球王朝時代の紅型の中でも
最高峰の一つでもある「龍が描かれた衣装」です。

1.紅色地龍宝珠瑞雲文様

なぜ、この衣装が最高峰の一つかと言いますと
琉球王朝時代、この「龍」が描かれた衣装を着用する事ができたのは、王家のみで、龍の衣装は、王家の象徴と言われておりました。

王家の象徴=琉球王朝の象徴となる柄なので

琉球王朝時代の最高峰の柄と言っても過言ではないのでしょうか。

ご覧ください!
この龍の美し過ぎる描写!!

何が美し過ぎるか、私が感じた事を記載します。

①龍の力強い表情

正直、龍って実際にはいないですよね。
絵師が、自分がイメージする龍を想像して描いているはずです。
見たこともない龍をここまで力強く描けるって凄い!!!と感じると同時に、琉球王朝時代の絵師の表現力の高さを感じさせられます。

②脚の描写

龍の全体以外にも所々に描写されている脚。
所々に描写される脚によって、
私は、龍が動いているように感じさせられます。

③爪の描写

②で記載したイメージも影響していると思いますが、
龍の爪まで、しっかり動きを感じられるのは
私だけでしょうか。

④鱗の細かさ。

この鱗の細かさ。
正直、圧巻です!!!

型彫り職人の技術の高さを感じると同時に
今より、いろんなモノが不足している400年以上前に、ここまで表現できるって、凄さ!と同時に心が揺さぶられ、感動すら感じさせられます。

⑤鱗に施されている赤隈の美しさ
赤隈とは、龍の鱗に施されている赤色のぼかしの事です。

一言だけで、言わせてください。

この鱗の部分だけを見ても
美しさを感じさせられます。

龍の鱗が細かく、そしてしっかり描写されているので、
この赤隈の色彩がより美しく感じる事ができます。

私がこの鱗部分にこれ程までに美しさを感じるのは
父の美学の一つでもある
どんなに美しいデザインをしても
型彫りの技術が未熟だと
作者の意図をしっかりと表現する事ができない。と言う考えがあるからです。

この鱗部分には
美しくデザインされた絵師の表現を
型彫り職人が、しっかりと受け継ぎ表現した技術力の高さを感じる事ができるだけでなく、父が大切にしている考えも同時に感じる事ができます。

どんなに美しい紅型も
支えているのは、「型紙での表現力」と言う事が
少しでも伝わって頂けたら、嬉しいです。

ここまで記載すると理屈的に聞こえるかもしれませんが、
このすべてが複雑に組み合わさる事で
美しさを感じさせれるのではないかなと思います。

ぜひ、あなたが見つけた美しさも
#琉球王朝の紅型の美しさ で教えてくださいね♪